伊福部昭 リトミカ・オスティナータの魅力

リトミカ・オスティナータ ライブ動画を紹介します。

ついにこの名曲の生ライブ映像が出ましたね。

しかも、オケがNHK交響楽団。指揮が井上道義さんです。
ピアノは松田華音さんです。

この曲はピアノと管絃楽のための「リトミカ・オスティナータ」Ritmica ostinata per pianoforte ed orchestra)と言い、、伊福部昭が作曲したピアノ協奏曲です。1961年に完成し。1969年に最初の改訂、次いで1971年に改訂されました。

今や日本人が作ったピアノ協奏曲の中で、一番「聞きたい!」と思われる曲の一つかもしれません。

繰り返しの芸術!といえる魅力

私はオーケストラの総譜も愛知県芸術文化センターライブラリーで見たことがあります。

伊福部昭/リトミカ・オスティナータ(ピアノとオーケストラのための)の画像

初めから、最後までスコアを読み倒した時、私の印象の中で、「繰り返しているんだな」と感じました。実際に同じようなフレーズで繰り返されているところがあるのです。ただ、単調に繰り返すのではなく、絶妙なところで同じフレームが組み込まれている印象なのです。
事実、リトミカ・オスティナータとは、「執拗に反復する律動」という意味です。そしてこの曲自体が、文字通り、五拍子や七拍子といった日本語韻文奇数律動の反復を基礎として、六音音階による旋律が展開するダイナミックな楽曲なのです。

ちなみにどのような構成をされているのか、緻密に分析されているブログを発見しました。

伊福部昭のリトミカ・オスティナータ考 -01. はじめに : 鎌倉スイス日記 (exblog.jp)

伊福部昭のリトミカ・オスティナータ考 -02. 全体の構成 : 鎌倉スイス日記 (exblog.jp)

伊福部昭のリトミカ・オスティナータ考 -03. 全体の構成 : 鎌倉スイス日記 (exblog.jp)

この曲の持つ反復の魅力は、クラシック以外の人にも魅力的であるようで、ドラマーでこんなことを試みた方もいらっしゃいます。

とてもとても魅力的な曲なのです。

実は、ロックかジャズではないか?と思うほどの魅力

この曲の魅力は、ロックにも編曲されるほどの魅力だと私は考えています。

この音源を聴くと、ロックでもあり、ジャズのようでもあります。

聞いたら癖になる曲です。一度、お聞きいただければと思います。