韓国の伝統音楽の魅力と言えば?
韓国の伝統芸能の世界でよく言われるのは「呼吸」
リズミカルで呼吸 です。
と、私なら答えます。実際に私は韓国の伝統芸能を「こんな感じで」やっているので・・・
私が東来鶴舞という踊りを踊っているところです。
実際に韓国の伝統芸能を習ってると、くどいほど言われるのが、チャンダン(リズム)と呼吸です。言い換えるとリズムと呼吸を一体化させるという事です。
実はこの考え方が、韓国伝統芸能独特の、身体全身から発する表現に繋がっていきます。
例えば、この、東来鶴舞の映像を見てみましょう
呼吸によって、身体を表現していくのは、舞踊手としては当然ではあるのですが、リズムを打てないと、身体全体で表現できません。ですから、実はこういう名人の方々は、伴奏もできたりします。リズムを体現できない者は、身体で音楽を表現できないのです。
そして、私はこういう踊りもします。
・・・・と実際に踊っている画像が無いのですが… これは「珍島プクチュム」という踊りですね。人間国宝であった方の動画を紹介します。体に太鼓を巻き付けて、叩きながら踊るものです。因みに↑の写真の隣にいる方は、私の実践心理学の師匠になります。
リズムに合わせて、自由闊達に踊ってますね。この方は、私から見たら、「おじいさん師匠」になります。私が習った方の踊りはこんな感じです。
韓国の伝統音楽は、実は「音楽」だけで成り立つことが少ないのです。踊りであったり、歌もパンソリなども体全体で表現する要素が強く、「音だけ」という要素があまり見られません。呼吸でリズムに合わせて体を動かすということが、非常に大事なのです。
칠채(チルチェ)という不思議なリズムが韓国にある
ですから、複雑で楽しいリズムを生み出すときがあります。
有名なのは칠채(チルチェ)ですね。
5/8 5/8 3/8 3/8 5/8 5/8 5/4 というリズムを繰り返すのです。7小節なのです。칠채の칠は、「7」という意味です。チンという楽器がそれぞれの小節の頭を叩くので、チルチェというのです。実際のチルチェは、こういうリズムです。
このリズムの魅力に、多くのアーティストがそれぞれの分野で作品を作っています。
このように、リズミカルで呼吸な韓国の伝統音楽は、とても独特な魅力があるのです。