音楽理論を独学で学ぶという事

作曲家、日本人(にほんのひと)
私が求めるのは、「自分
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音楽理論を独学で学んだ、私が思うこと。

私も音楽理論を独学で学びました。そして、こういう曲を書いています。

私は、私の経歴を見ていただければわかりますが、ピアノが弾けません。TUBAの経験はあって、楽譜が読める素地はあったのですが、理論は独学なのです。西洋音楽の基礎を誰かに習った!ということもありません。

自分のオリジナルの響きを求めようとしても、そこには「基礎」が必要で、根拠が必要です。全くの直感で音楽表現の幅を広げることはできないのです。

基礎となる教科書をいつも読めるようにしておくことが大事

だから、私は自分の音楽の基礎の考えを身につけるために、「教科書」となるべき基礎の本を買って、いつでも読めるようにしていたのです。私が買った「教科書」は以下になります。

  • 和声学(外崎幹二・島岡譲共著)
  • 近代和声学(松平頼則)
  • 対位法(長谷川良夫)
  • 管弦楽法(ウォルターピストン・伊福部昭

これを事ある毎に「ボーっと眺める」のです。もちろん読むときもあります。ただ、基礎づけとなる教科書があることで、音楽表現の疑問点が出てきたときに、何時でも振り替えられる状況は非常にありがたいのです。そして、何度も読んでいくうちに「基礎が感覚化」していくのが分かります。実は私自身は恐らく音大出身やピアノを習っていた人にはない「基礎の感覚化」という能力を身につけているのだと感じます。

いやいや読んでも、基礎の本は身に付きません。何が何でも自分の響きで楽しく作曲するんだ!という欲求が「ボーっと教科書を読んできて、基礎が感覚化する」という状況を生み出したのです。

基礎の感覚化というのがどういうものか・・・

「音の流れと音色の組み合わせが、どういうものが自分が求めているものなのか、楽譜の上でわかってくる」ということです。

もちろん、今では楽譜ソフトの再現機能が優れている面もあるのですが、音色と楽譜が合わさって、自分がこの曲のこの瞬間にどういう音色を求めているのか、わかってくるようになるのです。