井上道義さん 指揮者としての名演は?

踊る指揮者「井上道義」

これは、伊福部昭作品を指揮しているときの「踊る姿」ですね。

千葉県少年少女オーケストラを指揮した時の井上さんは、本当にその指揮で踊る姿が、少年少女の力を300%引き出していました。

伊福部昭/ 管絃楽のための日本組曲から「盆踊」「七夕」「佞武多」を演奏しているのですが、演奏時間約15分の中で、井上さんは拍刻んでるのが、ほとんどありません。ほとんど踊っています。そして、オケの少年少女たちは力強く笑顔で演奏しています。
私は、間違いなく井上道義さんの数ある演奏の中でも、これが名演中の名演だと思っています。

N響相手に、「踊る名演」

そして、伊福部作品で井上さんが踊っている演奏がこれです。なんと、N響相手に踊っているのです。

伊福部昭の名曲「日本狂詩曲」です。私は伊福部作品が大好きで、この日本狂詩曲も好きなのですが、井上さんは踊ることで、この曲を一番シンフォニックにまとめています。

実は伊福部昭さんは、出世作のこの曲をご自身の著書「管弦楽法」のなかで、後の世代の戒めとして、この作品を次のように語っています。・・・・・と思ったら、あれえ? その記述が探し出せない! 確かに昔読んだのに~ 仕方ないからその概略を私の頭の中の記憶を要約してお伝えします。

「管弦楽の学習者は、初心者において打楽器でオーケストラの音色を彩ろうとしてしまうので、気を付けなければならない。その戒めとして『日本狂詩曲』のスコアの一部を載せておく」

確かに日本狂詩曲はティンパニを合わせて9人ものパーカッションが同時に必要な曲です。ただ、井上さんの指揮は打楽器の多さを感じさせない、この曲の本来の「鳴り方」を見事に表現しています。

このように踊る指揮というのが、私は井上道義さんの指揮者としての本質だと思っているのですが、その原点はここにあるかもしれません。

「踊る指揮者井上道義」という題でテレビ番組で指揮の途中で踊り始める井上道義さんがここにいます。踊ると名演になる!という原点はここにあると思います。

井上道義さんに指揮してもらいたい曲がある!

私も自分の作品を書きますので、3年以内井上道義さんに、これらの作品を是非指揮してもらいたいと思っております。是非、踊りながら。

その他、私の作品に興味ある方は、こちらから視聴できますので、よろしくお願いします。