春日井市が誘致の「花王」物流施設計画が中止に(2024年6月26日中日新聞から)
私、はらだよしひろが、個人的に思ったことを綴った日記です。社会問題・政治問題にも首を突っ込みますが、日常で思ったことも、書いていきたいと思います。
2024年6月27日に春日井市政にとって、一つのトピックとなるニュースが飛び込んでまいりました。
本日は、そのことについて、述べたいと思います。
目次
私は、このニュースは、春日井市政(企業誘致)にとって、今後、大きな問題となると感じた。
私は、このニュースは、春日井市政の今後、特に企業誘致に関して、大きな問題となる、と感じました。
ご紹介します。
春日井市が誘致の「花王」物流施設計画が中止に もう造成しているのに…イチから出直し
2024年6月26日 23時36分 (6月27日 01時12分更新)
春日井市は26日、同市大泉寺地区に企業誘致した大手日用品メーカー「花王」が、建設を予定していた物流センターの計画を中止したと発表した。市が主体となって土地を買収、造成し、企業を誘致する同市にとって初めての事業は、企業誘致の出直しが迫られる局面となった。
花王が物流センターの建設を予定していた土地=春日井市提供
市、企業誘致振出しに
事業は2016年度に始まり、約25億円を投入して約3万8千平方メートルの用地の設計、土地購入、造成をし、18年に花王が約33億円で購入した。当初、センターを21年中に供用開始する予定だったが、新型ウィルス感染症が世界的に流行した影響で、開設を25年中に変更する申し入れがあった。その後も23年11月に「25年3月末までの供用開始が困難」と再度申し入れがあり、市は今年3月末を期限として、計画書の提出を求めていた。花王側は3月29日、市が求めていた計画書ではなく、建設する意思はあるものの、物流業界の運転手の労働時間の規制で輸送能力が不足する「2024年問題」に対応する計画を練り直したいとする文書を提出、説明した。これを受けて、市は今月中に整備スケジュールを伝えるように伝えていた。
花王は5月下旬に、市建築指導課で建設条件や開発許可に必要な手順の確認のため来庁したものの、一転して6月14日、物流部門の責任者が来庁し、市企業活動支援課に「投資採算性の点で実現可能な可能な計画立案に至らなかった」としセンター建設計画の中止を決めたと同社社長名で報告した。
市は21日に幹部職員を花王に派遣して最終意思を確認。契約保証金の約3億円を差し引いた約30億円で買い戻し、契約に基づいた違約金約10億円の支払いを求める予定。今後、契約解除や用地買戻しの条件、時期などを協議していくが、話し合いの期日は決まっていない。
市によると、契約で得た利益約8億円のほかに、センターの開設による固定資産税の増収や雇用の創出などの利益を見込んでいた。契約違約金などが市に入る予定ではあるが、同課の松浦武幸課長は「残念。雇用などプライスレスなものが失われた数年だった」と話し、「次の企業誘致に向けて、何がネックになったのかレビューを求めている」と話した。
春日井市が誘致の「花王」物流施設計画が中止に もう造成しているのに…イチから出直し:中日新聞Web (chunichi.co.jp) から。
※一部、中日新聞朝刊本紙から。
【はらだ所見】春日井市の企業誘致のあり方について、問題を露呈した事件。
春日井市からすると、市の税収からすれば固定資産税の増収、市の経済と市民の暮らしからすると雇用の創出などが長期的に見込めたのだろう。 しかし企業から見ると、市場の環境変化は速く、数年前には投資効果が見込めても、数年後には投資効果が見込めなくなる!というのは、よくあることだと思います。
その時に、素早く投資から撤退できるかどうかも、企業の経営に求められる能力です。
ただ、気になったのは、(記事にある)契約に基づいた違約金約10億円 の記述です。実際に契約書にこのような項目があるとすれば、今後、企業が投資に躊躇することも予想されます。
また、花王が違約金を支払ったり、用地買戻しに応じるかどうかも分かりません。土地の所有は花王なのだから、他の企業・法人に売却する! ということも考えられます。
この件も、情報開示請求を活用して、実態がどのようになっているか、調べていく必要があると感じています。
【その後】 この件に関して、春日井市に公文書開示請求を行いました(2024年7月1日付)
その後、この件に関して、気になったことがあるので、春日井市に対して公文書開示請求を行いました。
2024年6月27日の中日新聞朝刊に載った「春日井・大泉寺地区 花王、物流施設計画を中止」の見出しの記事を元に、以下の公文書の開示を求める。
公文書開示請求書の中の、「公文書の名称その他の開示請求に係る公文書を特定するに足りる事項」 より
- 花王が2018年に約33億円で約38,000平方メートルの土地を春日井市から、購入した際の契約書の全て
- 花王が物流センターの開設を「25年中に変更する」申し入れを春日井市にした文書の全て
- 2023年11月に、花王が「25年3月までの供用開始が困難」と春日井市に再度申し入れをした文書
- 春日井市が花王に対して2024年3月までを期限として、花王に計画書の提出を求めた文書の全て
- 花王が2024年3月29日に春日井市に対して提出・説明した「建設する意思はあるものの、『2024年問題』に対応する計画を練り直したい」といった主旨の文書の全て
- 花王が2024年5月下旬に春日井市建築指導課で確認した建設の条件や開発許可に必要な手順などの文書の全て
- 2024年6月14日、花王の物流部門の責任者が春日井市役所に来庁し、春日井市企業活動支援課に「投資の採算性の点で実現可能な計画立案に至らなかったとして、センター建設計画の中止を決めたといった主旨で、花王の社長名で報告・提出した文書の全て
- 春日井市が花王に対して、「契約に基づいた違約金約10億円の支払いを求める予定」としている根拠となる文書の全て。
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