オーケストラと指揮者の関係は?
オーケストラの配置図で見える、指揮者との関係
まず、一般的なオーケストラの配置図をいくつか示しましょう。
実は、ここからオーケストラと指揮者の関係が見えてきます。
オーケストラの楽器の音は、指揮者に集中する!配置になっているという事です。
例えば、このブログではこんなことを述べています。
指揮者を他の職業に例えると何に当たるでしょう。似た役割を果たすものを思い浮かべると、僕が思い浮かぶ中で一番似ている職種は芝居や舞踏の演出家や映画監督です。そこに共通するのは作品を作っていくために人をまとめていく作業です。同時にその過程の中で色々な決断もしなければなりません。場合によっては最終的に作品を仕上げるためには妥協や犠牲を払うことも、そう思うと政治家や企業の経営者、あるいは軍隊の司令官の姿も浮かんできます、
これを言い換えると、
音をまとめるために、オーケストラの音を指揮者に集中させている
ともいえます。だから、基本的にはオーケストラの統率係が指揮者!と言えそうですが・・・・
オーケストラの方が、指揮者よりも上!という考えもある。
一方で、面白い考え方のブログも見つけました。
このブログの考え方は、
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「世の中には悪いオーケストラなど存在しない。悪い演奏をしているならば、それは指揮者が悪いせいだ」
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ほとんどの指揮者よりも、オーケストラ楽員のレベルが高いのには、基礎教育に違いがあります。
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例えば、バイオリン奏者は3~5歳から始めています。しかし、指揮者は「指揮の勉強は高校から始めました」というのは圧倒的多数です。指揮者とオーケストラ奏者では、その音楽的レベルの差を埋めることはほぼ不可能に近いのです。
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レベルの高いオーケストラほど、指揮者にとって怖いものです。
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オーケストラが初めての指揮者を迎えた場合、その指揮者の力量を確かめます。
というものです。確かにプロのオーケストラの場合、幼少から音楽教育を受けている人も多く、基礎教育の違いもあるでしょう。だから、見定められる怖さというのも、オーケストラと指揮者の関係にはあるのかもしれません。