寒ベラ強引　愛知県春日井市・落合公園・上池

2024年1月23日 05時05分

竿を弓なりに曲げて尺ベラを取り込む酒井さん（南側の池）

　小雨まじりの寒さの中、尺ベラが姿を見せた。ぱらつく雨が気温をグッと下げた１３日、愛知県春日井市の落合公園・上池へ。寒くても常連さんたちはパラソルを立てて竿出し。３０センチ超の体高のあるヘラブナを、竿を満月にさせて取り込んでいた。同池は足場も良く、寒の時期でも良型主体に楽しめる。　（東條敏明）

　落合公園は、体育館や展望台などがある整備された大きな総合公園。その中に大きな落合池と小さめの上池があり、今釣れているのは上池。上池はひょうたん型で、水路でつながれ、北側の池はかなり大きく、南側は小さい。

　南池の水路近くの護岸でヘラ台を置き、パラソルを立てて釣っていたのは、昨年も会った春日井市の酒井勇太さん（３９）。午前８時１５分から餌を打ち始め、１１時半までにヘラブナの２８～３８センチを７匹。「今日は型がいい。マブナは交じらず、引きのいいヘラブナばかり」と笑顔の酒井さん。

　ヘラ竿８尺（約２・４メートル）、道糸ナイロン０・７号、ハリス上０・５号８センチ、下０・４号３５センチ、上ダンゴ針３号、下ウドン針３号。クジャクウキ約２０センチにオモリは板オモリで２センチ。ウキ下は約６０センチ。ずらしは６センチで底にはわせている。餌は、バラケがトロスイミー、粒戦、セット専用バラケなど５種類を混ぜ合わせ、食わせは魚信（あたり）で、電子レンジでチンして作ったという。

　「アタリは１節だけど、明確に出ている。いつもはなかなか口を使ってくれないけど、今日はいい方。池も凍ってないしね」と満足げな酒井さん。常連さんによると、南側の池は水深が浅く、魚影は薄めだが、北風を避けられるので釣りやすさはあるという。

　北側の池では同池の常連さんで構成する「落合池へら鮒（ふな）釣有志会」の世話人・川﨑雅人さん（５１）らが竿を出していた。川﨑さんは昼までにヘラの３０センチ級２匹と２０センチ級１匹。２０センチのは、昨年１１月下旬に同会が集めた寄付金と全日本へら鮒放流協議会らの協力で３００キロ放流した魚だろうという。放流は毎年しており、一昨年は３８０キロした。

　◇釣行メモ　交通は、ＪＲ中央線春日井下車、かすがいシティバスを利用し、「落合公園」下車。マイカーは、国道１９号の春日井インター西交差点を名古屋方面からは左折（北折）すぐで落合公園管理棟の駐車場や、体育館を目印に大駐車場もあり。

　釣りは無料。トイレは遊具広場や体育館にあり。無料駐車場も完備。