春日井で、多文化共生をテーマにした映画「フィリピンパブの社会学」が製作されます。
春日井市で、多文化共生をテーマにした映画「フィリピンパブの社会学」が製作されます。
それを報じた中日新聞の記事をご紹介いたします。
「フィリピンパブ嬢の社会学」映画化 春日井の中島さんのルポが原作:中日新聞Web (chunichi.co.jp)
「フィリピンパブ嬢の社会学」映画化 春日井の中島さんのルポが原作
2022年8月30日 05時05分 (8月30日 08時32分更新)
製作発表会を行った(左から)原作者の中島弘象さん、主演の前田航基さん、ヒロイン役の一宮レイゼルさん、白羽弥仁監督=29日午前、愛知県春日井市で
日本でホステスとして働くフィリピン人女性の壮絶な人生を描く映画「フィリピンパブ嬢の社会学」が、名古屋市や愛知県春日井市を舞台に撮影されることが決まり、二十九日に同市内で製作発表の記者会見があった。来年秋ごろの全国公開を予定している。
名古屋など舞台 23年公開予定
会見に臨んだのは、監督の白羽弥仁(しらはみつひと)さん(58)、主演の前田航基さん(23)、ヒロイン役の一宮レイゼルさん(25)ら。
原作者は春日井市の会社員中島弘象(こうしょう)さん(33)で、二〇一七年に単行本で出版された。中島さんは十年ほど前、市内の中部大大学院で、外国人労働者問題をテーマにフィリピン人ホステスを研究。実態調査で訪れた名古屋・栄の飲食店の女性と恋に落ち、結婚した。
映画ではその体験を、フィリピンへの旅で見た人々の暮らしぶりや、女性の待遇を巡って暴力団関係者と直談判したエピソードを交えて描く。春日井商工会議所などでつくる春日井映画製作実行委員会が中心となり、三十日から九月半ばまでロケを行う。ロケ地は中部大やJR春日井駅、栄の繁華街に加え、フィリピンでも予定している。
映像化のきっかけは四年前、白羽監督が原作を読んで「率直に作品にしたい」と思い、交流サイト(SNS)で中島さんに連絡したことだった。テーマの一つは多文化共生社会といい、白羽監督は会見で「日本社会の未来が描かれている。純愛で貫かれたストーリーも素晴らしい」と語った。
同席した中島さんは「書籍化の時もそうだったが『フィリピンパブ嬢』という言葉が壁にぶつかることがあった。しかし大事な話であり、同じ人間だということが映画でも伝われば」と期待。前田さんは「監督から口を開けば純愛ラブストーリーだと言われ、緊張とわくわくがある。気持ちを伝えられるように演じ抜きたい」と意欲を見せた。
春日井商工会議所などが関わって、映画の製作実行委員会をつくりました。ここまでの道のりには厳しいものもあり、実際に「フィリピンパブ嬢」という言葉が今の日本社会から抵抗を受けるのは、容易に分かります。しかし、それを制作に踏み切ったのは、春日井に密着した建設会社経営者の「白羽監督、中島君の想いを大切にしよう」の一言だったと聞いています。
春日井の地元の中小企業も積極的に応援している、この映画製作。私も応援したいと思います。
ちなみに、多文化共生というと、私自身も母が在日コリアンということで、一家言持っていますが‥‥その背景というのは、こちらをご覧いただければ、分かると思います。