「手を握って欲しい」と母に言われたことから始まった朝 2023年6月16日

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春日井市在住です。
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母が、すい臓がんステージⅣになりました。(←をクリック)
そして、2023年6月22日に亡くなりました。
母のいのちと向き合うブログを書いています。
この記事も、そのブログの一記事です。
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今日の朝、母から「手を握って欲しい」と言われた。

今日も、穏やかな1日だったと思う。母の気持ちも安定していたし・・・・・

母から「手を握って欲しい!」と言われて、嬉しかった。

全体的にも、意思表示がはっきりしているし、結構「水飲みたい」と言って、薬のみ器に入れた水だが、ごくごく飲んで、「おいしい! おいしい!」と言ってくれたのも嬉しかった。

今日から、梅雨の中休みで、晴れるらしく、若干、部屋の中が暑く感じたのが心配。
でも、そこも気を配りながらやっていくしかないのだが、それでも、母が1日穏やかに過ごせたのが良い1日だった。

私自身の今の気持ち・・・母亡き後の人生のあり方

最近、母が落ち着いていることもあるでしょう。また、ある程度、看取りまでの道筋が見えてきたこともあると思います。

母が亡くなった後の、私の気持ち、そして生き方をどう整理していくか・・・ということにも思いを巡らせています。

正直に言えば、母をここまで、最後まで看ようと行動しているのは、父が私に言った言葉なのです。
「お母さんに大切にしてくれ」

父は、今、認知症で特養に入所しています。正直、今の現状を認識はできません。
でも、私は父が認知症になる前に、どれだけ母のことを大切に扱ってきたか、知っています。
ですから、私は父の母への想いも継ぎながら、最後まで、母を幸せに看取ろうと考えているのです。

私自身が母親を大切にするのは当然のことながら、父との約束も果たす・・・・そういう気持ちで母が「幸せ実感をもって、死を迎える」という理念をもって、母のいのちと、今、向き合っているのです。

私自身も母が大好きですし、大切にしてきましたから、母のいのちと向き合えるこの瞬間は・・・悲しみも湧きますが、幸せだなあ・・・・と感じることもあるのです。

だから、父・母に「ありがとう」と言いたいですし、これからも心の中で言い続けるでしょう。

これからの私の人生の在り方

率直に言えば、私は、父との約束も含め、「父・母を大切にする」ことに縛られてきたと感じます。縛られたと言っても、そこには親子相互の愛情があるわけですから、そこには豊かさも伴います。いわば、私の生きがいの原動力でもあったわけです。

ただ、私は母亡き後、父母からもらった人生の豊かさを土台に、自分の生きたい人生を歩もうと思い始めています。
本当なら、父の終(つい)まで付き合うべきかもしれません。ただ、父の場合は、特養に入所ができ、最後までお世話をしてもらえる環境も整いました。もう、私がどこかで看ていなければいけないことは無いのです。
いわば、私が自由に羽ばたいても、最後まで父を大切にできる環境も整ったわけです。

自分らしく、穏やかに、自由に、そして社会にも優しく生きる!

そんな生き方決断をして、挑戦していきたいのです。

もともと、社会に役立つ!というのは父の私への想いでもあるのです。
私が小学校5年生の時のお話ですが、父が私に突然こう言いました。

「俺は、芳裕(←私の名前の感じです。よしひろ と読みます。)が社会に役立つ人間であれば、それで良い」

今でも私は、この言葉を鮮明に覚えています。

母の意志も、父も意思も持ちながら、自分らしく生きていく・・・・

その為の行動も、もうやり始めています。