政治とは何か。春日井市から考える、ちょっとした私見

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春日井市在住です。
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ここでは、が感じる「政治とは何か?」を春日井に住んでいる視点から、軽く述べたいと思います。

春日井市の政治状況

春日井市は、非常に自民党の地盤が強い地域です。衆議院では、丹羽秀樹氏が圧倒的な地盤を築いている状況があります。

そうなってくると、安定的な政治的状況の中で、「ほどほどに安心を享受する」という雰囲気が醸成されていくことに繋がってきます。増してや、名古屋の北隣で、30万都市。なんとなくそれとなく暮らせれば良いよね~。それなりに仕事もあるし~、ちょっと行けば名古屋という都会もあるし~ となると、自ら積極的に、何かを変えていこう!という風土にはつながりにくいなあと感じます。

市議会でも、約半数の議員は一般質問をしていない状況です。つまり、票というカタチで市民の負託をいただきながら、その思いを声として届けていない先生方が多くいる! という状況でもあります。

春日井市が行政として街にもたらしたもの、私見。

春日井市のまちづくりの上で、特徴的なのが、「区画整理率が全国的に見ても高い(←をクリック)」という側面があります。そして、この区画整理率の高さが、安心感を生み出しています。私の生活実感から言ったら、次のようになるでしょう。

原田芳裕から見た、春日井市の良さ。

私の小さいときは、家の前の道路も舗装されておらず、田んぼが広がる風景でした。田んぼの風景の変化が、私の感じる四季そのものであり、稲刈り後に積み上げられた藁に体を預けて、その感触に浸った感覚を、今でも私は忘れていません。

そういう町でも、区画整理の波が訪れました。区画整理組合が作られ、父はその関りの中で大変な思いをしていたのも記憶しています。

区画整理が完了し、あれよあれよという間に、住宅が増え、生活に必要なスーパー、病院、介護施設などがいつの間にかできていました。父と母を介護していますが、親の介護を含め、生活の用足しが半径500メートル以内でほとんど完了するほどの便利さと安心さです。

こういう実感から言っても、区画整理が街の便利さに直結し、安心に繋がっている都市!ということが言えます。

春日井市にとって、政治とは何か?

議会をみて、区画整理率と考えたとき、「行政を安定させるための装置」として機能してきたのが、春日井の政治ではないかと感じます。区画整理は、その地域の住民と行政を巻き込みます。そういうときに、行政が安定することは、不可欠であり、議会が安定することが不可欠なります。議員は波風を立てては行けないのです。それが全国有数の区画整理率に導いた春日井の政治的風土と言えば、言いすぎでしょうか?

しかし、そこには問題が生じます。「住民一人一人のまちづくりに関わる主体性」です。ひとりひとりが「春日井をこうしたい!」「春日井で、こう生きたい!」という思いをもって、街づくりにかかわる面白さが、未来に繋がっていくと思うのですが、今は、そういう主体性が育まれているとは言えないと思います。そこに春日井市の、見えない政治的課題があるとも思います。それが、議員の無意識の自覚の低さに繋がっていると思います。

春日井の政治的課題。

政治に主体的な個々の有権者意識が育っていない。
それが、議員の意識を(有権者が分からないほどの)低くくさせているのではないかと思います。